Voyage

夢のモスクワ

ロシア。
国名を聞いただけでもそわそわする何かがあると思う、この国には。

そんなロシア、モスクワに1月の頭、旅行してきました。(実はウィーン→ブタペスト→ブラチスラバ→プラハ→ワルシャワ→モスクワ という中欧、東欧、満喫プランだったんです。その他の都市の旅行記も、いつか…笑 かならず!)

旧ソ連のロシアは今でもとても未知で、
でも音楽や文学、バレエなど芸術の都でもあり情緒漂うイメージでなんとなく惹かれる、
いつか行ってみたい夢の場所だった。
ロシア帝政から東西冷戦、社会主義国家として長い歴史を持ち、
時代の大きな流れを生きそして崩壊していった国という面でも興味津々。
2018年にはどうなっているのか… 楽しみで仕方ない旅行でした!

いまどこの国に行っても感じるのはほとんど “似てるなぁ〜”ということ。
見たことのない素敵な雰囲気やお店みたいのはどの国にもほとんど無くて
どこにでもあるファストファッションのようなお店が並んで
似たような電光掲示板や看板を並べたお土産屋さんが並んでいる。
インターネットが普及して世界を見ることがとっても簡単になったからか
なぜか観光地はどこも似てしまったような感じがする。
若い女の子たちの格好も似ている。
それはとても平和だということだと思うから悪くはないけど
でもちょっと残念な気持ちがないわけでもない。

でもロシアだけは違ったのです

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ほかのヨーロッパとはなんとなく違う街並みや雰囲気。
言葉にできないけれどひしひしと感じる異国感!
ただただ、本当にロシアに来たんだ!という興奮に似た感覚に包まれました。

1月のモスクワは常に雪がはらはらと降り続けるマイナスの世界で、
万全の寒さ対策で行ったのにもかかわらず足先は冷えるし、
ケータイやカメラを取り出すためだけに手袋を外した手は一瞬で感覚をなくすし、
唯一出ている顔の寒いこと寒いこと…

それでも雪の中のロシアは本当に風情がたっぷり。
雪に包まれるモスクワ街並み 人々の厳しい顔つき。
街行く人が着ている、いかにも、な帽子にコート。
イメージするロシアすべてを一気に感じられたから
この時期に来れて良かった!と心から思った。

人々の格好は他のヨーロッパの国とは違っていて
あんまりデニムを履いている人がいないし
エレガントでクラシックな装いの人が多かった気がする。
エコファーなんてどこ吹く風といった雰囲気で優雅にリアルファーのロングコートを着込み
さらにファーのハットもしくはマチ子巻きのマフラーをした女性たちの格好はモスクワにぴったりで素敵だった。
逆にいうとやっぱりここまで寒いからこその、リアルファーのコートなんだなぁと納得。
安易にファッションで着るものじゃないんだなぁ、と。

そして、モスクワはメトロのデザインが美術館のようでとてもすてきです。
怪しい人たちも多いからちょっとはらはらしながらも、キョロキョロして楽しみました。

モスクワでは蚤の市Vernisage にも行きました。ここはお土産やさん市場なのだけど、奥の方に蚤の市エリアがありました。
元遊園地という派手な(?)この建物を利用してる不思議な感じもまたたまらない!
かわいいグッズがほんとうにたくさんでした。
そして英語が全然通じない 笑
その新鮮さにもわくわくした(不便だったけど)

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そしてご飯がとても美味しかったことにもちょっと驚き。
行くまではロシアはあんまり食のイメージはなかったのですが、
ボルシチやらビーフストロガノフやら美味しいこと美味しいこと!

毎晩ディナーの時は前菜にボルシチを頂きました。
どんなに防寒しても外は寒くて寒くて… 中は暖かいけど、冷たい前菜は食べる気にならない。
これもホント寒い国ならではの素敵な文化です。
ボルシチ3連続

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ビーツって土臭いかんじであまり好きではなかったのに
ロシアのボルシチは全然土臭くなくてとても美味しかったです。

伝統料理、という括りになると
あまりレパートリーは豊富ではない様だったけれど、複雑な手の込んだ料理が多くて
それも他のヨーロッパとは違った気もしました。

次はビーフストロガノフ3連続

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このキエフ風カツレツというのも絶品でした。
ディルの風味のするミンチ肉の間にチーズが入っている様な感じ。

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レストランは
オデッサママ
Odessa-mama(Одесса-мама)
Krivokolennyy Pereulok, 10 строение 5, Moskva, ロシア 101000

マリヴァンナ
Mari Vanna(Мари Vanna)
Spiridon’yevskiy Pereulok, 10a, Moskva, ロシア 123104キーテシュ

キーテシュ
Китежъ-Град
Petrovka Ulitsa, 23/10 строение 5, Moskva, ロシア 127051

へ行きました。
キーテシュはちょっと割高だったかな?
でもどこもハズレなしで美味しかった!
マリヴァンナだけは人気のようで予約が要りそうでした

そして
ボリショイ劇場にも行きました。
バレエは気付いた時には遅く、もう既にチケットが売り切れだったのでオペラを見に行きました。

バレエを上演している本館?的なところとは違うところでの公演でしたが
この劇場がまた可愛らしいのなんのって!
この微妙なグレーグリーンカラー・・・! 赤などより全然深みがあって好きでした
天井画はアラブ感のある雰囲気で、それも面白かった
オペラの内容はほとんどわからず。。でしたが、何よりここに来れたのでとても満足でした。

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夜の赤の広場はまた雰囲気が変わっていた
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ロシアを訪れるにはビザの申請があったりあまり軽い気持ちでは行けないし、私が行った時は極寒で外出も体力を使いましたが、
それでも
今度はサンクトペテルブルクへも行きたい、
モスクワにももう一度行きたい、
と思えるほど、ここ数年の旅で一番感動した、楽しかった旅でした。
旅の醍醐味は文化に触れ合えることだと思いますが、ロシアはとても独特で
なんとなくわかる、という肌感覚のないものばかりでわくわくどきどきしっぱなし。
キエフ文字だから、ということもすごく大きな要因だったと思います。
アラブ諸国も文字は違うし文化も独特なものが多いかと思いますが、
個人的には行く前からもアラブ諸国よりも惹かれる、場所で、行ってみてさらにそう思いました。
(アラブ諸国とはいえまだモロッコしか行ったことはありませんが)
それはやっぱりヨーロッパの雰囲気を感じさせるところがあるから、かな?
生粋のヨーロッパ好きとしては。でもヨーロッパとは違う、なにかがあって。
うまく言葉にできないけど、行けてよかった。
また次必ず!

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