Art Paris

オルセー美術館 Musée d’Orsey

bonjour!

私の中でなんとなくアート熱の高い2017年の始まりです。

初美術館は、
オルセー美術館へ。

年末に長蛇の列ができているのを見ていたので、並ぶ覚悟で向かいましたが、
(1/4 AM 10:30)
ほとんど並んでいなくて5分ほどで中に入れました!
ラッキー!午前中に行くのがいいのかも?

こちらはかなり並んでいた年末の風景

セーヌ川沿いに建つ駅舎兼ホテルだった立派な建物を利用したオルセー美術館。
大きな時計台。アーチ型になった吹き抜けの内部。
駅の名残。
併設されているレストランは当時のホテルのレストランをそのまま使用しているそう。
次回は是非行ってみたいな。

オルセー駅は元を辿れば

ナポレオンが建設を命じたオルセー宮でした。

行政機関として使用されていましたが、
1870年のパリ・コミューンで焼失。

セーヌ川沿いという羨望の立地にもかかわらず
廃墟のままなんと30年程度放置されたそう。

その後、オルレアン鉄道が買い取り、
長距離列車の終着駅兼ホテルとして再開発されたのは1900年、パリ万博の頃です。

しかし駅のホーム距離の短さゆえ列車の近代化によって長くなった列車を迎えきれず
地上階は1930年代には駅としての利用は無くなってしまったそうです。

さらに1970年代についにホテルの廃業、地下階の駅利用が廃止となり、
また待機を余儀なくされたオルセー駅

そしてついに1986年に美術館として今の状態に生まれ変わったそうです。
なかなか波乱万丈な運命!

美術館用に建てられた建物ではなかっただけに、
順路もわかりづらかったですが、逆に言えば特に決まったルートがないので、
一度見てもう一度見たいものを後戻りして観たり、
全部見終わってからでもまた目的のところに戻れるような。
そんなゆるい感じが好きでした。

吹き抜けの脇には、小空間がたくさんあって、
それぞれ様々な展示がされています。

花と銘打ったコーナーが可愛すぎ

美しいドレスの柄のように優しい鮮やかな色彩でした







有名絵画もたくさん!

地上階にゴッホのお部屋もありました

歪んだフォルム でも深い悲しみは感じさせない優しい色使いと筆使い

でもとにかくオルセー美術館といえば、「印象派!」

モネ、ドガ、マネ、セザンヌ、ルノワール、

たくさんの美しい絵画を生で見ることができます。
あ〜幸せ。

5階にまとまっています。

モネの連作シリーズ
光が綺麗。
ルーアン大聖堂。

オレンジに染まったロンドンの夕暮れ 

ヴェネツィアは 春かなぁ

あと好きだったのは、
踊るシリーズ(大捜査線ではない)

ドガのダンスの授業を筆頭に
オペラやバレエを題材にした作品が少しまとまっていて、
可愛かった…🌹💘

Edgar Degas 

Classe de danse

時代はロマンティックバレエの時代(名前まで可愛い)

長めのチュチュはロマンティックチュチュと呼ばれるらしい。

そしてバレエダンサーは今と違い身分が低かったそうです。
そう思うと画家の意図するものなど今とは違うのかもしれないなぁと思う。

こちらはオペラ座かな

ドラマを感じるシーン

ドレスが可愛すぎるし 

透き通る肌にピンクの血色

そしてこちらの有名絵画も素敵でした。

Pierre Auguste Renoir

都会のダンスと田舎のダンス

スタイルや色 雰囲気

並ぶことによって違うところと同じところがくっきり見えてきます。

あと心を掴まれたのはカイユボットのこちらの作品。

美しいアパルトモンに住む誰か

そのメンテナンスを仕事とする労働者

身分の違いがひとつの絵の中に表されているけど、

どちらも嫌味や悲しみは無く

いたって普通に日常を送っている

そんな当たり前でありふれてるけど、あまり意識しないことが ここでは融合していて

力強さも感じる、素晴らしい作品でした。

オルセー美術館は、

絵画だけではなく、彫刻もあり、

アールヌーヴォーの家具も多く所蔵されていたのが
嬉しかったです。

こんな素敵なインテリアに囲まれて暮らしていた人たちがいるんだなぁ〜

そしてこれを作り上げた人たちもいるんだなぁ〜

っと圧巻でした。
アールヌーヴォーはすぐに廃れてしまいましたが、有機的なフォルムは女性的で優美でロマンティックです。

そんなこんなで

とーっても大きな美術館なので、

結局4時間ほど居てしまいました
そのあと予定があったので、待ち合わせの時間に間に合わなくなるっ、と急いで出ましたが、

Museum shopも可愛くて!
後ろ足を引かれて出てきました。

また観に行きたい!

À bientôt Orsey !

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