Voyage

週末のちいさな旅 モンサンミッシェル・レンヌ・サンマロ その2

Bonjour!

遅くなってしまいました・・・

週末旅 その2 
よく晴れた日曜日 レンヌからモンサンミッシェルへ
いよいよこの旅の一番の見どころへ!
とっても とっても 素敵な旅でした。
一番正解だったのはモンサンミッシェル島内に泊まったこと。
旅の記録2 はじまり。

リュックはカジュアルすぎて苦手だったのに、この旅ではリュックにお世話になりっぱなしだった。
荷物がたくさん入るし、移動に便利、といった点ももちろん
でも いいなって思ったのは、リュックを背負ってよしって出発する時、両手でぐっとひきしめると
旅気分を助長させてくれるような気がして、なんだか気分が良い。

レンヌ北口のバスターミナルからモンサンミッシェル行きの定期バスが出ています。
9時台、11時台、12時台、16時台、の1日4本です。
日によって変わるみたいですが。
(夏季にはサンマロからの直通バスも出ているそう。)
1日4本なんて、すぐに埋まってしまうのでは?と不安で出発の30分までにはバス停に着いていましたが、
結構ガラガラで、モンサンミッシェル経営は大丈夫かな、いらぬ不安を感じるほどでした。

1時間程度でモンサンミッシェル対岸のバスや車の駐車場に到着。
そういえばバスの中では珍しく有線が流れ 70年台のヒットチャートが流れていました

着いたと思ったらそこから無料のシャトルバスに乗り、モンサンミッシェルへ向かいます。
これがモンサンミッシェル再生プロジェクトで生まれた新しいルートで、
島の対岸には大きな観光案内所やトイレ、等綺麗な設備が整っていました。
ホテルや土産物店、ご飯屋さんなどもいくつかありました。

5分程度シャトルバスに乗ったらついに到着
美しい独特な光景です。
くすんだグレーベージュのような時間が経った石の色とブルーグレーの屋根の色で統一された島。
美しい空と海岸線との絶妙なミスマッチ感がありました。

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始まりは6世紀のころ。
もともとは森の中に佇む修道院であり、津波によって分断され島として孤立してしまったと言われている。
その後も修道院としてたくさんの巡礼者を迎え入れたが、
潮の満ち引きが激しいこの地域の過酷な環境から多くの巡礼者が命を落としたそう。
さらに修道院が解散した後は監獄として使用された暗い歴史を持つ。
その後価値が見直され修道院として復元され現在は10名弱の修道士がお務めされているそう。
島のほとんどがモンサンミッシェルなのでこの建物はとても大きい。
内部の構造はとても複雑で、歴史が長いことから増改築が繰り返され
たくさんの様式が混ざり合っている。
ちょっと特異な場所なんだと改めて感じました。

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ステンドグラスの柄がそれぞれ違うのが可愛い

美しくて強くて 宗教的で政治的な過去もあって 孤独で ちょっぴり怖いような。
そんな雰囲気を感じたモンサンミッシェルの内部でした。

さて 私が今回泊まったところはLA MERE POULARD
老舗のオムレツ屋さん&ホテルです
島唯一のちいさな商業的な通りGrand rueの一番手前にあります。
奥に向かって坂道を上っていく形で通りは続き、そのてっぺんにモンサンミッシェルがあるのですが、
通り沿いに幾つかホテルやレストランがあり、その中にまたLA MERE POULARDの系列のレストランやホテルが何軒かあります。 

とても小さいのですが、歴史のあるホテルのようで、部屋に通じる螺旋階段の壁面にはびっしりと
こちらを訪れた往年のスターたちのサイン。

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私の大好きな「勝手にしやがれ」も!

お部屋はクラシックなプチホテルといった感じ
ボルドールージュとイエローベージュ、オークカラーを基調にした可愛らしい内装でした。

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お風呂には小さな窓が付いていてレースのカーテンがちょうちょ柄

ホテルの部屋から眺めた夕暮れは素晴らしかった

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さて、夜ご飯です。
それがとっても要注意!
これはフランスの田舎では通説なのか、この時期が特別そうだったのか・・・

私たち、モンサンミッシェルにはレストランが何軒かありますが、
きっと日帰りでくる人が多いからどこでも入れるだろう、なんて思っていたのです。
それは大きな間違いでした・・
ホテルの下がレストランになっているので、そこで食べようか、
シードル飲んで酔っ払っても大丈夫だしね!なんて、戯言話してました
いろいろレストランをぐるぐる回っていたところ、18:30 頃からどのレストランにも入り口にじわじわ列ができ始めました。
あれ、と思ってホテルに戻ってみると、結構な人の数。
あれあれ、 と思って私たちも並び出し、しばらくすると、お店の人が来て中で待ってていいです、といい
みんな中に入ったら お店の人が順番に人数を確認し始めました。
よし次は私たちの番だ、2の指で ドュ ぺ・・(ルソンヌ) と言おうとしたところで
「今日はこちらの方々(私たちの前の客)で満員になりました。申し訳ありません。」
と大きな声でお詫び。 みんな一斉に帰っていく。
2の指と放心状態のわたし・・・

結局他の系列店に入れたのですが、
そちらも開店前に並ばないと入れない状態で、すぐに並んでみて本当にラッキーでした。
というのも開店と同時に全てのテーブルが埋まり、
店員さんは片っ端からオーダーを聞き、聞いた順に料理を出していく、といった感じで、
後から来たお客さんのためのテーブルも人員もいないよって感じでした。
というのもレストランはコース料理が多いので、
1組で2〜3時間程度テーブルが埋まってしまうため2巡することはないようです。
おそらく最初のお店もこういったスタイルのようです。
よく考えれば対岸にもホテルはありますが、
そこで食べるよりも絶対にみんな島で雰囲気を味わいたいし、
近くに住んでいる住人なんかもたまに来たりするとしたら、圧倒的にレストランの数は少ないです。
こちらは結果的に安くて美味しかったので良かったけれど 予約か早めの行動がマストのようでした。勉強。

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オムレツ
シードル美味しかった♡

世界遺産になる前 もっともっと昔
修道院も廃止され監獄としての役目も終わり衰退していた頃この景色を見ていたのは
町に住む酔いどれだけだったのかな〜

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って、セントジェームス!
いや、好きだけど、なんかなんか・・・

夜も更けてきたら外に出て ライトアップされた修道院と星空を見に行きました。
寒い外の空気と光が持って行かれてしまって写真には残せない星空 
体で感じることが写真に勝るのは良いこと。
自然の美しさと人々の努力の結晶 本当に綺麗でした。

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そして朝焼けも最高。

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せっかく行くならこのコラボレーションを見れなくちゃ、
と心から思いました。
この島が経てきたいつかの時代に思いを馳せ、生活を感じることができた気がした。

素敵な旅でした。
たくさんおいしいもの、綺麗なものに触れました。
ごちそうさまでした。

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Breakfast at Hotel

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